どうして、そんなに
ごめんね、美里。
自分勝手なあたしを許してね。
もう二度と恋はしないって言ったけど
もう一度恋をしてもいいかな?
もう一度…――――
「衣里…?」
右から突然声が聞こえて、顔を上げる。
……もしかして。
「先崎!?」
「おー衣里、久しぶり」
そこには大きくなった先崎が立っていた。
嘘……先崎。
「変わったね!」
「衣里もな」
なんていうか、大人っぽくなった。
そしてかっこよくなった。