どうして、そんなに
「先崎はいつも来てたの?」
「まぁ、一年に一回は」
「そっか」
先崎は偉いな……
あたしなんて、今日までこれなかったよ。
「なーどっかで話でもしない?」
コクッと頷くと、先崎は美里のお墓の前まで行って、手を合わせた。
美里…先崎はいい奴だね。
「ごめん、お待たせ」
「ううん」
二人で並んで歩きだす。
こうして歩いてると、昔に戻ったみたい。
「なぁ衣里」
「ん?」
「あの時はごめんな…」
「えッ?」
「あ、ここは入ろう」