どうして、そんなに



体育館について、準備をする。



カーテンみたいなのをつけて、花をかざる。



懐かしいな…1年前のこと思い出す。



「なんか懐かしいな…」



「えッ?」



「一年前のこと思いださねぇ?」



哲がにこっと笑って、あたしを見た。



「思い出す。てか思い出してた」



「マジで?やっぱ思い出すよな~」



嬉しそうに笑いながら、花を並べていく。



暫くして全ての準備が終わった。



「疲れた~」



「だな。結構きつい」



ドカッとステージの真ん中らへんに座って、Tシャツをパタパタと仰ぐ。



なんか男の子とこんなに喋ったの、久しぶりかもしれない。



中学のときから、男の子が苦手になっちゃったから避けてたけど



哲はなんか、安心するっていうか落ち着く。



苦手じゃない。



< 7 / 95 >

この作品をシェア

pagetop