どうして、そんなに
体育館について、準備をする。
カーテンみたいなのをつけて、花をかざる。
懐かしいな…1年前のこと思い出す。
「なんか懐かしいな…」
「えッ?」
「一年前のこと思いださねぇ?」
哲がにこっと笑って、あたしを見た。
「思い出す。てか思い出してた」
「マジで?やっぱ思い出すよな~」
嬉しそうに笑いながら、花を並べていく。
暫くして全ての準備が終わった。
「疲れた~」
「だな。結構きつい」
ドカッとステージの真ん中らへんに座って、Tシャツをパタパタと仰ぐ。
なんか男の子とこんなに喋ったの、久しぶりかもしれない。
中学のときから、男の子が苦手になっちゃったから避けてたけど
哲はなんか、安心するっていうか落ち着く。
苦手じゃない。