ヤンデレ
 少年が笑うとフィーは顔を赤くしてベッドの下に隠れた。



「どうしたのフィー?」



「面と向かって言われると恥ずかしい……。今の言葉愛の告白と取っても良いですか?」



「な、何を言ってるの!フィーは猫でしょ!僕とは付き合えないんだよ!」



 少年の反論にフィーはベットから飛び出した。彼の言っていることを理解できないという表情だ。



「で、でも!愛は種族を超えるのよ!そして僕は!人間に近い猫なんだから!鳥の種別が違くても子孫は残せるのよ!」



「そういう問題じゃなくて!僕とフィーはそういう関係になっちゃ駄目だと思う。いや、むしろフィーだからなっちゃいけないと思う……」



「どういう…意味?」



「フィーはすごく人間に似ている。もう人間だって言っても良いくらいだ。でも、もうここから一線を越えてしまったらいけない。そんな気がするんだ」
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