【BL】最期の願い
姿を現したのは"彼"だった。
なんで…?
「俺、玉木翼。お前は?」
人懐っこい笑顔
とても眩しく感じた
「えっと…僕は、鈴本涼」
「そっか、涼って言うのか。
涼はいつもここから外を見てんだなー」
その言葉にドキッとした
(まさか、気づかれていた?)
彼を、毎日見ていたことを。
「明日も、来ていいか?」
まさかそんなことを言われるとは思っていなかったから正直、驚いた。
でも、
彼を知りたい
彼ともっと話したい
そう思った。
だから嬉しかった
「え、あ……うん!」