【BL】最期の願い
それから毎日翼は来てくれた
そして、外に出ることができない僕に
たくさん
いろんなことを教えてくれた
そんなある日
「涼さ、外に出たいと思わねぇの?」
そんなこと考えたことなかった。
出たい、と思うより先に
出れないと言う現実があったから。
「思わないって言うより、考えたことないな……」
「まじかよっ!?」
そう言ったら翼はとても驚いていた。
そんなに、驚くことだろうか…
そして少し唸ったと思ったら
「じゃぁさ、宮城先生に外に出れないか言ってみようぜ!!」
子供が何かいい案を思いついた時のような笑顔で言ってのけた。
それは
とても眩しく、
無邪気な
僕の好きな笑顔