騎士契約
おぬしにも選ぶ権利が
あるのだからな』
そう言って彼女は
悲しげに微笑んだ
「私は…………」
先代の界源の姫達の
悲しさや悔しさが
たくさん心に流れてくる
このままいけば
この連鎖は永遠に続く
あたしは……
ルーンや顔も知らない
けど産んでくれた両親
今日出会った彼らの
未来を守りたい
それなら本望だ
あたしはあの神殿という
籠で生きてきた
だからいつも
あたしが存在する
意味を考えて生きてきた
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