傷だらけの探偵さん◆+゚




あいにくあいつらが居なくて

簡単に抜け出せた。

外は雨が降りそうで

なんだか不安になった。




「あっ、」




雨が降ってきた。

でもなんだか気持ちいいかも

なにかも流れていけ

僕やみゆの悲しみも

苦しも…

二人の心の傷も…




「…っ。なんで僕らばかり。」




『傘ささないの?』




声をかけられた方を向く

そこにいたのは僕よりも

年下に見える少女だった




「今濡れたい気分なんだ。」




『でもだめっ!んっ!』




そういって傘を強引に差し出す彼女




「いやっ、いいか…くしゅんっ」




すると彼女は優しく微笑んだ




『はいって?うちにおいでよ^^』




「いいのか?」




『うんっ^^』




どうせ行くところがないんだ

とめてもらおう。

僕は彼女の傘にはいった





< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop