かくれんぼ
三年ぶりに蒼と並んで帰っている。
ワンブロックしかないのが惜しくてわたしはわざとゆっくり歩いた。
「いつ戻ってきたの?蒼のパパ、ママも一緒よね?久しぶりに蒼のママに会いたいなぁ。」
「おう。」
気のない返事の蒼。
質問しすぎたかな、いくら幼なじみって言っても三年ぶりだもんね。なんて普段なら気にもとめないことを気にしてわたしは
「うち追いでよ!!お母さんきっとすごい喜ぶよ!!あ、わたし新しいゲームこないだ買ったし!!」
わざとらしい理由をつけながら言った。
蒼も話したいよね、わたしと。
「あー今日は帰ってきたばっかだし、やめとくわ。寄るとこあるし、またな。」
困った顔でそう言い捨てると蒼は家とは逆方向に駆けていった。
蒼の後ろ姿がなんだかすごく遠く、消えてしまいそうでわたしは声が出ず、立ちすくんでいた。
「ただいま」
「あら、『ただいま』なんて珍しい」
お母さんはわたしが元気そうだと嬉しいようだ。
「今日、蒼に会ったよ!!全然かわってなかった!!相変わらずチビだし。お母さんお隣りにあいさつした??」
喜々としてわたしが言うとお母さんは一瞬戸惑った顔をしてすぐに笑顔に戻ると
「あら、知らなかった!!ご挨拶しなきゃね!!葵も今日は早く帰ってきたんだし、ゆっくりしなさいよ」
とパタパタ台所に戻った。
わたしが死んだようにぼーっとしてるなんていつものことなのに変なお母さん。
ワンブロックしかないのが惜しくてわたしはわざとゆっくり歩いた。
「いつ戻ってきたの?蒼のパパ、ママも一緒よね?久しぶりに蒼のママに会いたいなぁ。」
「おう。」
気のない返事の蒼。
質問しすぎたかな、いくら幼なじみって言っても三年ぶりだもんね。なんて普段なら気にもとめないことを気にしてわたしは
「うち追いでよ!!お母さんきっとすごい喜ぶよ!!あ、わたし新しいゲームこないだ買ったし!!」
わざとらしい理由をつけながら言った。
蒼も話したいよね、わたしと。
「あー今日は帰ってきたばっかだし、やめとくわ。寄るとこあるし、またな。」
困った顔でそう言い捨てると蒼は家とは逆方向に駆けていった。
蒼の後ろ姿がなんだかすごく遠く、消えてしまいそうでわたしは声が出ず、立ちすくんでいた。
「ただいま」
「あら、『ただいま』なんて珍しい」
お母さんはわたしが元気そうだと嬉しいようだ。
「今日、蒼に会ったよ!!全然かわってなかった!!相変わらずチビだし。お母さんお隣りにあいさつした??」
喜々としてわたしが言うとお母さんは一瞬戸惑った顔をしてすぐに笑顔に戻ると
「あら、知らなかった!!ご挨拶しなきゃね!!葵も今日は早く帰ってきたんだし、ゆっくりしなさいよ」
とパタパタ台所に戻った。
わたしが死んだようにぼーっとしてるなんていつものことなのに変なお母さん。