貴方からのgift〜あの日の約束を〜
<<〇×駅……〇×駅……>>
「ここで降りようかな?」
窓から
この町をみてそう思ったんだ
何て言うか
直感でそう思ったから
綺麗に流れる川
あまりない家や高いビル
たくさんの木々
プシュー
「あっ!!閉まっちゃう」
初めての土地へようこそ
町全体が私にそう言ってるように思えた
電車を降りてから
ひたすら歩いた
目指す場所がないから
「んっ?」
目の前に広がる大きな建物
興味本意でよってみると
メガネをかけた優しそうなおばあさんが座っていた
「いらっしゃい」
「………」
ペコッ
いきなり言われたから
お辞儀しかできなかった