もしも私がブスだったら。
振り向くと、私がいた。やめてよ。隆也って呼んで良いのは、私だけだよ。


すると、中田と目が合った。中田はニヤっと笑った。

「おぉ!春香。」


やめてよ、隆也。確かに隆也の目に映っているのは私の美しい体形と顔。でも、中身は私じゃないよ?


「で、ナニ?話ってのは。早くして?」

冷たいね、隆也。まぁそうだよね。隆也は彼女以外、ううん。わ
私以外、目に見えてないんだよね。



涙、出そうだよ。あなたなら、この涙、拭いてくれるのに。

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