もしも私がブスだったら。
「杏里ちゃん。大丈夫だから。」


「そう・・・・。じゃ、私先に帰るわ・・・。」


「うん。バイバイ。」



良かった。もう、杏里ちゃんの事なんてかまってられない。

「大丈夫?春香。」

「うん。」




もう、どうしたら良いのか分からないよ。こんなブスの体で、こんなブスの顔で・・・いい事なんて一つも無い。

「春香、隆也くんに言おう?」


「ダメだよ。信じてくれる訳が無い。」



「信じるも何も、このままで良いの?隆也くん、中田さんの物になっちゃうんだよ?」


「・・・・・。分かった。言ってみよ。」




そうだ。言ってみるしかないか。



そのあと、隆也を呼びだし、私たちはファミレスへ向かった。

< 50 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop