彼氏はおとーと



俺の隣で樹がつぶやいた






「こえ~・・・・。あれ足引っ掛けられたんじゃん?」





るうはまだ立ち上がれない




「はぁ?なんで・・・」


「お前と親しげに話してたから!・・とかじゃねぇの?」





ガタッ






「るう・・・大丈夫?」



俺は手をひっぱり、立ち上がらせる




膝にはあざができていた





「ごめんね?あたしドジかもっ・・・・」




泣きそうな声




引っ掛けられたことぐらい、気づいてるはずなのに




それでもるうは強がり続けた





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