彼氏はおとーと


うちのキッチンはカウンター式になっていて、

ドアの横にカウンターがあり、その内側には水道がある




カウンターからはソファーに座って



テレビを見ている小堀兄妹が見える





千秋は隣で卵を割りながら言った






「なんなの、玲は」



明らかに不機嫌そうな声



「な・・・何が?」


「あいつに対してにこにこしすぎ!」


「そんなこと言ったって・・・・」


「ねえ、本当に俺のこと好き?」





卵を割るのをやめて、あたしをまっすぐ見つめる





あたしは流石にむっとした





「何回も言ってるじゃん!千秋以外は好きにならないってば」


「・・・じゃあキスして?」


「えぇ?」


「今、ここで!」


「何言って・・・見られたらどうするの////」


「大丈夫だからはーやーくっ」



もう千秋は目をとじていた






あたしは観念して唇を重ねる





ちゅ




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