彼氏はおとーと



トントン



「るうちゃん???」



返事は無い



「入っちゃうよー・・」



あたしはそっとドアを開いた




ベッドの上にある布団が丸く盛り上がっていた



「るーうーちゃんっ!起きて~」




あたしはゆさゆさと体を揺する




「・・・ん・・・・・・」



るうちゃんが布団からひょこっと顔を出す




「起きた?もうご飯できてるよ」


「あ・・・・おはようございます」




いつもとは全然違う、暗い声





朝だから不機嫌なのかな?




るうちゃんは、がばっと起き上がると



さっさと部屋を出て行ってしまった




「・・・・・???」






*
< 158 / 342 >

この作品をシェア

pagetop