彼氏はおとーと



***玲目線



「もう寝るか?」


「・・・・まだ・眠くない・・・」




あたしはなかなか眠くならなかった




ただ




頭からあの光景が消えない







「・・・・また泣く」


「・・・っ・・・・・・・・・」


「ごめんな。もう帰れよ」


「・・・・・」


「わがまま言った。お前が帰りたいの知ってて」


「・・・・・」


「千秋に会いたいんだろ?本当のこと聞きたいんだよな」


「・・・・・」


「あいつが嘘ついてるなんて、玲が1番知ってるだろ?」


「・・・・ぅん」





賢斗はあたしの頭を撫でながら



優しく言ってくれた





*
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