彼氏はおとーと



千秋は近くの公園へ入った







「離してっ!」


「・・・・」




千秋はどんどん走っていく



あたしの腕をひっぱったまま







「ねえっ・・・痛いよ!」


「あ・・・・・」





千秋はあたしの声ではっとする




「ごめ・・・・・・」







千秋の瞳は




街灯に照らされてうるうると光っている






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