アイツの秘密
教室のドアをあけると、見慣れない風景。



知っている顔もちらほらいるけど、ほとんど知らない子ばかり。



あたしの出席番号から数えると、廊下側の一番後ろの席。



「渡辺」だから、出席番号はいつも一番後ろ。



だから、最初の席はいつもココ。



の、はずなんだけど・・・。



なぜか、あたしの机で寝てる人がいる。



「あの・・・。ここ、あたしの席なんだけど・・・?」



「・・・ん?」



うわぁ。



超カッコいい男の子だった。



「・・・何?」



「あの、だから!!ここ、あたしの席なんだけど!?」



「ああ、ごめん。すぐどく。」



男の子は優しく笑いながら言って、座席表のあるところに歩いて行った。



かっこよかったな・・・。



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