先輩の隣。


家に入り携帯をチェックする。
すると携帯ストラップが
ないことに気付いた。

「嘘っ!?ない...。先輩から貰ったやつなのに...探しに行かなくちゃ!」

急いで家を出て、
来た道を戻っていく。

学校の前まで行ったのだが、
結局ストラップは
見つからなかった。

「どうしよう...。ないよー...。」

諦めかけた時、
目の前に知らない
男の人が立っていた。

《君一人?一緒に遊ばない?》

そう言いながら
肩に手を回し、
身体を触ってきた。

「っやめて下さい!誰かっ...誰か助けて!!」

しかし周りには誰もいない。
もう駄目...
そう思ったその時!

身体に絡まっていた
男の手から解放され、
次の瞬間には
"ドカッ"っという
音とともに、
男が地面に倒れこんだ。

そして身体が自由に
なったかと思うと、
"行くぞ"
っという声がして、
手を引かれてその場から
走って逃げた。

「ちょっ、ちょっと待って下さい!なんで...なんでここに?」

そう、なんでここに
いるのだろうか...?

だっているはずが
ないんだもん...
なんでここに?
なんでですか...先輩。


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