愛情狂現




「春は、何も心配しないでいいよ。僕が守ってあげるからね」





「秋、秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋」





壊れたテープのように彼の名前を呼び続ける。





そうして縋ることしかできなかった。





秋の好意に付け込んで、私はまた目を閉じるんだ。





私の呼吸音と秋の心音が混ざり合い、耳に突き刺さる。





抱きしめる秋の腕は細く、だけど力強い。





脆い私の体と心を預けるには申し分ないほど。




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