愛情狂現





外はすでに真っ暗で、自分がどれくらいの間気絶していたのかを知る。





その間にも脳はだんだんに記憶を取り戻して、正気という名の狂気が心を塗りつぶしていく。





本当に涼くんを殺してしまったんだ。





そう思うと、体が震えた。





ぎゅっと秋の手を握る。





すると秋も強く私の手を握り返した。






< 138 / 216 >

この作品をシェア

pagetop