愛情狂現





「取りあえず家に帰ろう」





「そうだね……死体はどうする?


あの廃倉庫は取り壊される予定だから、そのうち見つかっちゃうよ」





「……それじゃあ、あそこに隠しに行こう」





「あそこに……?」





「うん」





秋は大きく頷き、倉庫に戻っていった。





ふと空を見上げる。





冬の空は澄み渡り、その中では綺麗な星が輝きを放っている。





まるで私たちの悪行を見ているかのように。





< 139 / 216 >

この作品をシェア

pagetop