愛情狂現






臆病な私の逃走劇に、これ以上秋を巻き込んだらいけないんだ。





今まで散々迷惑かけてきたんだから。





大丈夫、私は一人でも生きていける。





だから秋だけは真っすぐ歩いて。





秋を壊してしまった罪を贖うために、





世界を狂わせてしまった罰を受けるために、





たくさんの命を食いつぶしてしまった私は―――




< 147 / 216 >

この作品をシェア

pagetop