愛情狂現
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「春はここにいて」
死体を抱えた秋はそう言って、消失した実家の地下室へ降りていった。
家は全焼してしまったが地下室への入り口は石製だったため、今もそこに残っているのだ。
この場所を知っているのは私と秋だけ。
もし両親がここから発見されていなければ、下ではなおも死体となった二人が眠っていることだろう。
―――カツンッ
秋が下に到達したらしく、靴音が広い地下室に響いた。
そろそろ頃合いだ。