愛情狂現






「一度部屋に戻ろう。長谷川君っていう男の子が来てくれてるんだ」





「長谷川君……」





その名前を口にした瞬間、疑問の糸が繋がった。





「先生!長谷川君が秋のこと知らないって言うの!」





「そうかい、それはおかしいね。

おじさんは秋君を知らないんだが、どんな子なんだい?」





「秋は私の双子のお兄ちゃんなの。



私が父さんに殴られてる時も守ってくれて、それで……」





それで、何だっけ。






< 166 / 216 >

この作品をシェア

pagetop