愛情狂現
膝を抱えて眠ると、いつも見る夢がある。
両親の夢だ。
私たちをいじめて憂さ晴らしをする両親の夢。
小さい頃から秋と私は互いに依存しながら生きていた。
母は融通の利かない秋を嫌い、何かある度に秋を叩いていた。
父は秋以外に興味を示さない私を嫌い、何かある度に私を地下室に閉じ込めた。
それでも言うことを聞かない私たちを両親は親戚に預けようともした。
私が大泣きした事で秋がキレて、預けられずに済んだけど。
夢の中で両親はいつも、
『あんな子産まなきゃよかった』
『殺しておけばよかった』
『いらなかったわ』
『あんな奴いらない』
悔しそうに顔を歪めて言う。