愛情狂現






ストーブに使う灯油を部屋にばらまく。





ちなみに灯油は給湯室に置いてあった。





不用心だなぁと幻滅しているうちに灯油が空になり、油のにおいが部屋を包んだ。





『あとは春のライターで火をつけるだけだよ』





『うん、ちょっと待ってね』





爆発の時に使ったライターがここでも役に立つなんて。





どちらにとっても皮肉なことだ。






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