愛情狂現






冷たい風が二人の間を駆け抜けていく。





だけど大丈夫。だって君がいるから。





暖かい君の手を握っていれば、寒くない。





『僕等はこの世界じゃダメなんだ。余計なものが多すぎる』





『二人だけの世界じゃなきゃ意味がない。幸せにはなれな―――』





その時よぎった誰かの言葉。





君が知らない、自分だけの記憶。






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