愛情狂現







『嘘だぁあぁああぁぁぁぁあぁあぁぁッ』





秋の叫び声が体中を突き抜ける。





思わずビクッと肩を震わすと、キミは冷たい目で“私”を見ていた。





「僕の言うコトが聞けないの?」





「―――っ、でも!もしかしたらやり直せるかも「やり直せるはずがない!」






秋の怒号が響き渡る。






「僕等は間違ってない。この世界は僕等には合わないんだ。

二人で幸せになるには、この世界を絶つしかない」






ゆっくりと私へ足を進める秋。







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