愛情狂現






「―――また僕を裏切るの?」





「っ!!」





秋が突然飛びかかり、首を絞める。





幻想のはずなのに……息ができない……っ





「無駄だよ、だからさっき言ったじゃないか。


春が生きている限り僕は生き続ける。それに、約束したよね?」





その時私の虚ろな目に映った秋は、





「あとで逝くから、待ってて……って―――」





泣いていた―――。






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