愛情狂現
第三章
目が覚めると、私は一人、秋のベッドに横たわっていた。
何も……覚えてない。
断片的に覚えているのは、秋と交わした約束だけ
パジャマの裾を引きずりながらリビングへと足を運ぶ。
「誰か……いない……?」
冷え切った虚空に私の乾いた声だけが響く。
秋の姿がない。
家中を歩きまわってみたけど、秋はどこにもいない。
「……うっ」
頭、痛い……
頭痛薬ってどこにあったっけ……