愛情狂現
「……ッ!」
再度締め付けるような頭痛に襲われ、思わずその場で横たわった。
痛くて、痛くて、泣きそう。
寒いのに眠い。
「あ……き……」
猛烈な吐き気の中、私はゆっくりと目を閉じた。
このまま死んでしまえたら、どれだけ楽だろう。
そうしたらあの人の……涼くんのところにもいけるのかな。
ママも、パパも、アイツもいない空間で、幸せになれるのかな。
でも、そこには秋がいない。
私は結局、秋がいなきゃ生きていけないんだ。