愛情狂現
双子の妹である私に抱いてしまった感情。
しかし決して抱いてはいけないその感情は、
『愛』という名の凶器だった。
ずっと一緒だと思っていたのに、私たちは異なって成長してしまったんだ。
女の子だし、思春期になれば好きな子だってできる。
それに兄妹よりも友達といたいと思うようにもなるだろう。
私も例外ではなかった。
だんだんとキミといる時間が減って、毎日友達と遊ぶようになった。
社交的な私と内向的なキミ。
新しい世界に惹かれていく私と、執拗なまでに私に固執するキミ。
その間には確かな確執が構築されていった。