愛情狂現





同じクラスの彼と付き合い始めたのは、中学2年生のときだった。




その人はキミと違って明るくて社交的。




そんなところに惹かれたんだと思う。




私はいつだってキミにないものを周りに求めていたから。




優しさはキミには劣るけど、それは刺激的な毎日だった。




何もかもが幸せ。




どんな時も一緒にいた。




まるで幼い頃のキミと私のように……




多分、私はキミの影と重ねていたんだ。




もう戻らないあの頃のキミの影と。




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