愛情狂現
『街外れの廃倉庫にいるんだ。今すぐ来てよ。面白いものを見せてあげる』
その言葉通り、私はそこで可笑しなものを見た。
首をへし折られ、舌をちぎられ、手脚を反対に折られ、髪を引き抜かれ、目玉を抉られ、爪をはがされ、内臓を抉りだされ、歯を全て抜かれた彼の亡骸。
その隣には同じようにして殺されたクラスメートたち。
息をするのも忘れるほど、それは信じられない光景だった。
「どう?春の周りの余計なモノ全部消してあげたんだ」
キミは笑う。
いや、嗤っていた。
もしくは哂っていたのかもしれない。
声変わりもしてない高い声で、笑う、嗤う、哂う。
気が狂いそうになるほど。