愛情狂現
そのままの濡れたカッターで唇を切り落とす。
涼くんはついに動かなくなった。
それでも狂いだした私は止まらない。
「どうしたの、涼くん。もっと遊ぼうよ。前はもっと遊んでくれたでしょ?」
頬を流れる涙も、止まらない。
「お医者さんごっこも、嫌だったけどやったんだよ?
昔は患者さん役ばっかりだったから、今度は私がお医者さんの番だよ」
あの時のように、今度は私が涼くんの服を“脱がす”。
その胸にナイフを押し当てると、まだ温かい血が流れ出した。