愛情狂現
「涼くん、私が涼くんのこと好きだって知ってたんでしょ?
私が断れないことをわかってて、あんなことしたんでしょ?」
何度も何度も振り下ろす。
あの時流した私の涙の分だけ、切りつける。
「あれからね、毎晩夢を見るんだよ」
真っ暗な闇の中から、誰のものかわからない手が伸びてくるんだ。
そしてその手は私の手や足に絡みついて、動かないように押さえつけるの。
怖くて叫びたくても、私は叫べない。
何でかわかる?
わかんないよね、涼くんには。