忘れない、温もりを

君と僕 otro fase...

―――……‥

あの日は馬鹿みたいに

暑い日だった。



照りつける太陽は
すでに
陽に焼けてしまっていた

僕の肌を


さらに焼き付けんばかりに
照り輝いていた。




僕は夏が好きだ。

あの空気、
熱気、
人。

夏を構成する
全てのものが


僕の身体を駆け抜けて



僕は名前のない

言葉にできない


何か



強い衝動に駆られてしまう。




あの夏の僕。


あの夏の君。




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