Long love
アトラクションも
ほとんど乗り終えて
そろそろ閉園時間が近づいてきた。


「んじゃ、最後は観覧車乗ろ♪」


「ん。」


「うわー、綺麗だねー!外!
見て洸ちゃん!」


「…うーん、陽菜の方が綺麗。」


「…もう。
……ねぇ、洸ちゃん。
洸ちゃんは私のどこが好き?」


「なに?いきなり。」
笑いながら洸ちゃんが言う。

「いいから!どこが好き?」


「んなの全部。てか昔から好きだし。
陽菜といると楽しいし
安心する。言ったろ?
陽菜に会うために来たって。
好きでもないやつに会いに
わざわざ来ねぇって。」


とっても嬉しくて
私は自然と笑ってた。


「陽菜、こっち向いて…」

顔を向けると洸ちゃんが
キスを落としてきた。


「んっ、ふっ……こぅちゃ……んっ」



「陽菜、可愛い…」


今日のキスは長い。


「今日は陽菜の遊園地に
付き合ったから
今度は陽菜が俺に付き合ってね♪」


そう言って一向に
唇を話さない。
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