Long love
帰り道。


…………洸はまったく口をきかない。
おまけにしかめっ面。



思わず私の中に浮かぶ言葉。




『別れ……………?』




胸が痛くなる。鼻の奥がツンとする。




もし別れ話だったらどうしよう…




考えれば考えるほど嫌なことばかり浮かぶ。


恐い……


それでも今この手を自分から離す勇気はなくて。



私はそのまま洸の家の中に上げられた。
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