Long love
みんなの速さについていけず、突っ立っていると零ちゃんの声がした。


「陽菜っ!危ないっ!」


次の瞬間、私に相手チームの子が突っ込んできて押し倒された。


「キャッ。」

『ドンッ』

背中に鈍い痛さが伝わる。

「いった……………」



『ピー!』

笛の音が鳴り響く。

相手チームの子が必死に謝ってくれているけど、私にはそれに応える余裕はなかった。
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