Long love
「…体育館、人たくさん見てたのにその前でお前抱えちまったし。お前の彼氏も見てたし。ごめん。」


「…え?…彼氏って…」


「…斉藤充弥。彼氏なんだろ?」



…………私、そんな風に思われてたんだ。
違う、私が好きなのは洸ちゃんなのに………

私の目からはぼろぼろと涙が流れた。


「………ごめん、泣くほど嫌だった?もうしねぇーから…。じゃあ、気をつけて帰れよ。」


そう言って洸ちゃんは鞄を取って保健室を出ていこうとする。
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