王子に恋して
羽美は話終えた後、一気に恥ずかしくなりながらも、
汐里の反応がすごく気になった。
しばらくして汐里が、
「もう!どうして今まで言ってくれなかったの?あたしは羽美の気持ち、笑ったりしないよ?むしろ、応援したいって思ったのに!」
と、頬を膨らませながら言った。
その様子を見た羽美は、汐里が怒ってしまったのだと思った。
「ご、ごめんね、汐里ちゃん!汐里ちゃんが笑うような人じゃないって分かってたはずなのに、あたし言えなくて…」
「でしょ?まぁ、今回は羽美の可愛い泣き顔に免じて許しちゃうけど♪」
「汐里ちゃん!ありがとー!」
最終的に、羽美は汐里に泣きながら抱きついた。