王子に恋して



羽美は話終えた後、一気に恥ずかしくなりながらも、
汐里の反応がすごく気になった。


しばらくして汐里が、


「もう!どうして今まで言ってくれなかったの?あたしは羽美の気持ち、笑ったりしないよ?むしろ、応援したいって思ったのに!」


と、頬を膨らませながら言った。


その様子を見た羽美は、汐里が怒ってしまったのだと思った。


「ご、ごめんね、汐里ちゃん!汐里ちゃんが笑うような人じゃないって分かってたはずなのに、あたし言えなくて…」

「でしょ?まぁ、今回は羽美の可愛い泣き顔に免じて許しちゃうけど♪」

「汐里ちゃん!ありがとー!」


最終的に、羽美は汐里に泣きながら抱きついた。



< 11 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop