王子に恋して



"…今日もかっこいい、南野くん…"

なんて思いながら王子を見ていた羽美の様子に、
近くでいた汐里はピンと来た。


そして汐里は、


「ねぇ、羽美?」

「うん?なあに?」

「あんた、王子が好きなの?」


とニヤニヤしながら話しかけた。


するとバレてしまった羽美は、しばらく固まってしまった。


しばらくして、事の重大さに気付いた羽美は、
うるうると目を潤ませて、今にも泣きそうになっていた。



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