また君に…
「悠、後ろの人達仲間?」
「は?んなわけ…」
悠は後ろを見た瞬間、大きなため息をついた。
「美優! ちゃんと捕まっとけよ!? スピード出すから!!」
「う、うんっ!!!」
悠に回した手を強くする。
その瞬間、
ブオオォォォンっ!!!
物凄い勢いで、走り出した。
あ、あり得ないぃぃぃぃぃ!!!!
目をつぶり、悠にしがみ付くのに精いっぱいだった。
少しすると、悠はスピードを落としてくれた。
「大丈夫か?」
「……は…い」
私が答えると、悠の笑い声が聞こえた。
「もう大丈夫だから」
…良かった。
って事は、後ろの人達仲間じゃなかったんだ。
そんな事を考えてると、バイクが止まった。
「着いたぞ」
着いた所は綺麗なマンション。
「ここ何処?」
「ああ、俺らのたまり場」
「そっか…じゃなくて!! …あたしが来て大丈夫なの?」
「大丈夫。総長がオーケーしてくれたから」
はあ。
それなら…。
私は悠について行った。