また君に…
☆最悪な再会
着いた所はマンションの30階。
悠はドアに手をかけたると、振り返った。
「…総長には気を付けろよ。超がつく女ったらしだから」
…総長が女ったらし。
大丈夫なのか?
全国2位の族は…。
「まあ、俺の傍にいろ」
ドアを開けると、男物のが10分の4くらいで…後は、女物らしき靴で、ビッシリ埋まってた。
悠はそれを見て、顔を歪め、靴を脱いで入って行く。
本当に私、ここにいて大丈夫か?
そんな不安を抱えながらも、靴を脱いで中に上がった。
香水と、煙草の匂いが鼻を突く。
思わず悠の服の袖を握ると、悠は私の頭に手を置き、微笑んだ。
「大丈夫だ」
悠がドアを開けると、中には色んな男達が沢山いた。
……男、臭い。
悠を見、挨拶をする奴らも居れば、私を見、固まって、顔を赤く染める奴らも居る。
「悠さんの彼女っスか?」
「超綺麗っスね!」
「まさかのノーメイクですか…」
「すげぇベッピンさんっスね!!」
「お似合いっスよ!!!」
などと、沢山のお世辞をくれた。