また君に…
ガチャ
何…?
バンっ
ケバイ女の人が、入ってきた。
そして、凄く怒りながら、奥のドアを開けた。
「あ…た……最っ……す…だっ……に!!」
……。
女の人の悲鳴に近い、怒鳴り声が聞こえる。
なん、なの?
私はゆっくり近づく。
「…なんでっ!!! なんであたしの事好きじゃないなら抱いたのっ!!!」
瀧汰に、…怒鳴ってる。
……まさか。
ヤダ!
抱いた、って…?
うそ、だよね…?
「……遊んでやったんだよ。お前なんかに気持なんかねぇ」
女は泣き崩れた。
その瞬間、私の中で、何かがキレた。
パンっ!!!
静かな部屋に、乾いた音が響き渡った。
目の前には、目を見開いた、瀧汰。