また君に…


私は夢を見た。
初めて見た夢だった。


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暗闇の中で1人の男の子が泣いてた。



その子は…小さい頃の瀧汰だった。

1人、拳を強く握って唇を噛んで涙を流してた。


目の前には…懐かしい顔の2人の写真。


瀧汰のお父さんと、お母さんだった。

瀧汰のお父さんはとても陽気で優しかった。
瀧汰のお母さんはとても美人で優しい人。


でも…何で?

小さい瀧汰の背中は孤独感に溢れてた。


どうして?


そして、瀧汰の周りに女が沢山現れた。

瀧汰は女達に手を引かれて、引っ張られて行った
瀧汰は嫌がってる。

何処行くの?

瀧汰を放してよっ!!!

ヤメテっ!!!
瀧汰を放してっ!!!

でも瀧汰は手を引かれて、連れて行かれた


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