また君に…
9年前は…小さかった背中も
今では…私を包みこめるくらい大きくなってる
…とっても温かい
また…心が瀧汰で埋め尽くされる
「……瀧汰…」
「…美優……」
私達は、強く強く抱きしめ合った
「逢いたかったよ…」
「…っ!!ごめんっ!!!!」
9年前のあの日…。
私達の時間は止まった。
だけどまた…。
今日の今…。
私達の時間は…再び動きだしたんだ
「瀧汰…。何があったの?」
瀧汰は驚いた顔をしてる
「…瀧汰。前と変わってる」
「……そうだな」
瀧汰は悲しそうな顔をした
「…教えて?
……私、瀧汰の事…知りたい」
瀧汰は目を見開いた
私は瀧汰の黒い瞳を見た
瀧汰は静かに話し始めた