また君に…
悲劇の幕開け

☆前兆



「あ、あの~」
私は声がした方を振り返った
そこには、可愛らしい女の子がいた

「道に迷っちゃったんですけど…」
…迷っちゃったんだ

「どこに行きたいの?」
「…理科室に」
「私が案内するよっ!!!」
「え…」
女の子は一瞬嫌そうな顔をした。
だけどすぐに微笑んで、頭を下げた

「じゃあ、瀧汰!!後でねっ!!!」
瀧汰は微笑んで、頷いた

「んじゃ!!行こうか!!!」
「はいっ!!!」
女の子は私に付いて来た

…ケド。
「ここ…どこ?」

まさかの迷った。

「ご、ごめんっ!!!迷っちゃったみ…」
え…?

後ろにいる女の子は、さっきの可愛らしい女の子じゃない。


膝の少し上位だったスカートは、パンツが見えそうな位の長さに…。
そして、全部しまってたシャツのボタンは胸が、見える位まで開けられてる。
そして、手にはタバコが…

「何?迷ったとか言いたいの?」
さっきはでの、フワフワ系の女の子が、今まさにギャルに…
「…迷いました」

するとギャルは、私の目の前に来て、煙草の息を吹きかけた
「…ゴホッ……」
「私、本当は理科室分かるの」
え?

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